メモリ
ドスパラのカスタマイズ「メモリ」で選べるメーカー(※2013年6月時点) | |
---|---|
メーカー名不明 | G.Skill (ジースキル) |
CenturyMicro (センチュリーマイクロ) |
最近はHDDにしてもSSDにしても、ノーブランド以外のカスタマイズにおける選択肢、選べるメーカーは、高品質な所ばかりですね。そして昔よりも種類は絞ってきています。G.Skill と CenturyMicro ですからそれなりに値段はしますが、まず間違いないと思います。
CenturyMicro(センチュリーマイクロ)はメモリにおける最高峰の品質を持つ!
メモリといえばセンチュリーマイクロです。ここのメモリは相性などの問題が殆ど無く、その品質の高さで自作ユーザーの間では最高の評価を得ています。
採用するチップはエルピーダ、マイクロン、ハイニックスなどの超メジャーなチップのみを採用していて、これらチップはメーカーから直接買っています。そうする事で品質の悪いチップが混ざってしまうのを防いでいます。
実際にパソコン、PCパーツ等を扱う店では、年に数回…ほんの1回、2回程度しか初期不良や相性問題の問い合わせが来ないという凄まじいレベルの品質を誇っているようです。
基板の製造は国内で行い、基板に載せる抵抗やハンダペーストなどの材料も、国内の一流メーカー製のものを厳選して使用しているそうです。このやり過ぎともいえるコダワリが、センチュリーマイクロのメモリは「オーバークオリティ」という名誉ある俗称を生み出しています。
また、一般的な評価として、メモリの複数枚刺しに強いと言われています。メモリとの相性問題が起き易いと言われているマザーボードというものがありますが、それらでもセンチュリーマイクロのメモリなら動く、とも評価されています。どこに行ってもベタ褒めされているメモリなのです。
やはりその分価格は上がりますが、予算に都合がつくならCenturyMicroは鉄板です!
メモリのスペックの見方・読み方
ブランドで言えばセンチュリーマイクロがおすすめ!と言いましたが、基本的に一般的な用途であればそこまでの品質は正直必要ありません。となると、メモリはノーブランドという選択肢になりますが、その場合、メモリを選ぶ際の指標となるのが、やはりスペックです。
以下、メモリのスペックの見方・読み方を解説していますが、自分にあったメモリを選ぶための最低限の知識を得るためのものになっています。参考にどうぞ。ひとつ例を出して、そのメモリについてスペックをひとつひとつ解説します。
例となるメモリ
上のノーブランドのメモリのスペックを例にひとつひとつ分解して解説してみます。
16GB
データを一時的に保存しておくための領域です。メモリのスペックで一番大事な項目です。この容量が大きいほど処理速度は速く、最もパソコンの体感速度に影響するのが容量です。因みにWindows8 では物理アドレス拡張があるので大丈夫なのですが、Windows7 で4GB以上のメモリを使用したい場合は、64bit版をインストールする必要があるので注意しましょう。(詳しくはコチラ。)
DDR3 SDRAM
ディーディーアールスリーエスディーラと読みます。簡単に言えばこれはメモリの種類(規格)です。過去から現在の流れとしては、DDR → DDR2 → DDR3 → DDR3L という流れになっています。DDR3は現在主流の規格で、DDR2(SDRAM)の約2倍のデータ転送速度を持ちます。単純にDDRに続く数字が高い方が処理速度が速いと覚えると良いでしょう。
PC3-12800
DDR3 SDRAMにはさらに、CPUと同じようにクロック周波数の違いがあり、それによって色々な名前(規格)がさらに存在します。その名称がPC3-12800です。DDR3をさらに細かく分類している数字、という事ですね。CPUで言うと Core i 以下の、7-3770Kの部分にあたるところです。
メモリ名 | メモリーバス | FSB |
---|---|---|
PC3-6400 | DDR3-800 | 400 |
PC3-8500 | DDR3-1066 | 533 |
PC3-10600 | DDR3-1333 | 667 |
PC3-12800 | DDR3-1600 | 800 |
PC3-14900 | DDR3-1866 | 933 |
PC3-17000 | DDR3-2133 | 1066 |
上の表を参照してもらえれば、現在主流のメモリの規格に応じた性能が分かるようになっています。まずメモリーバスですが、これは単純に数字が大きいほど処理速度が早いと捉えてOKです。FSBについても同様です。
ここで注意したいのが、マザーボードがこれらの規格に対応していないと駄目だということです。最もドスパラのカスタマイズにおいては、既にその問題はクリアした上での選択になりますから、特段意識する必要はありません。
8GB×2
これは、メモリの容量に対する内訳です。上の16GBというのはメモリの容量と言いましたが、メモリは大抵複数枚メモリスロットに刺して使用します。この場合は8GBのメモリが2枚で16GB、という意味になります。ですからメモリスロットは2つ使うということですね。
デュアルチャネル
またはデュアルチャンネルとも言います。デュアルチャネルというのは、メモリを2枚1組で使うことでデータの処理速度を高速にする技術のことです。現在はこのデュアルチャネルが主流ですが、3枚を1組で使用するトリプルチャネルというのも存在しています。
因みにデュアルチャネルでメモリを動作させるにはいくつか条件があります。①デュアルチャネルに対応しているマザーボードである。②同じ規格、同じ容量のメモリ(全く同じメモリ)である。③同じ色のスロットに刺し込む。
以上です。ただこれも、ドスパラでカスタマイズする限りは、デュアルチャネルになった状態で出荷されますので、特段意識しなくてもOKです。
必要なメモリの容量は?
初心者の方は分からないと思いますが、一般的な用途に限って言えば、4GBもあれば十分でしょう。(2013年の話でうす。)それでも不安だという場合は、現在の自分のパソコンに聞いてみる、という方法もありますので紹介しておきます。
Windows タスクマネージャを開く
まずは、普段パソコンを使用している時の状態を再現してみて下さい。ネットを見ながら音楽を聴いているならIEとiTunesでしょうか?ゲームをやりながら音楽を聴いているかな…?そんな感じで普段の使用状態を再現してみて下さい。
そしてたら、キーボードの「Ctrl」+「Alt」+「Del」を同時押しして、Windows タスクマネージャを開きます。この画面の「パフォーマンス」タブから、現在のメモリの使用状況を確認して、パソコンにどの程度負荷がかかっているかを調べます。
物理メモリがどれくらい使用されているかチェックする
① 現在のメモリの使用量 | 現在4.56 GB使用中 |
② 認識されているメモリの容量 | 約24GB搭載。 |
③ メモリがどの程度使用されているか? | 19%の使用率 |
管理人の場合、この数字を出した環境は、Photoshop、Dreamweaver、Illustrator、Sleipnir、あたりを同時に起動している状態になります。19%なので、少なくともこの状態では余裕があることが分かりました。
ただし、これはあくまで何も作業をしていない、起動させてファイルをちょっと開いた状態なので、本当にメモリが足りているかどうか?の確実な指標にはなりません。Windows XP ではコミットチャージ、という分かりやすい指標があったのですが、Windows 7 では見当たりません…。どなたか知っている人がいれば教えて下さい。
とりあえず、ある程度の指標にはなるので、覚えておいて下さい。少なくてもAdobe系のソフトをマルチタスクする場合、4GBじゃ全然足りませんね。